
《Super Pikix》は韓国発のLinuxベースの携帯ゲーム機《Caanoo》で使えるフリーのVJソフトウェアです。《Caanoo》はゲームソフトの開発環境がオープンソースとなっていることが特徴であり、専用のマーケットサイトを利用すれば、開発者によってアップロードされたゲームやアプリケーションをダウンロードすることが出来るそうです。
VJ(video jockey,visual jockey)とは、即興で複数の映像を組み合わせて流す人や、そう言ったパフォーマンス行為そのものを表し、聴覚担当の演出家がDJとするなら、視覚担当の演出家とも言えます。VJツールのひとつとして多く用いられるのは、《MacBook》やノートPCが挙げられますが、近年では《iPhone》などのスマートフォン上でのアプリケーションでも映像合成が可能となったため、VJツールのモバイル化も進んでいるようです。
このようなモバイル化の流れの中で登場したVJソフト《Super Pikix》は、ロンドンとヴロツワフをベースに活動するアーティストデュオ《Piklipita》によって開発されたものであり、彼らは他にも《PlayStation2》や《Nokia N900》など、様々なプラットフォームで使えるVJツールも公開しています。トップの動画は、映画《ティファニーで朝食を》を素材として用いた、彼らの映像作品のうちの一つです。
このツールの特徴として、アナログコントロールや画面のタップなどと言った直感的な操作が可能で、コンテンツのインターフェイスもシンプルです。プロジェクター/ビデオミキサーを出力ケーブルで接続すれば、映像をスクリーンに映し出せるので、ポケットに収まる《Caanoo》をイベント会場に持って行くだけで、VJプレイが出来るみたいです。
こう言ったVJソフトウェアなどの、これまでは専門的だったツールがゲーム機に向けたアプリケーションとなっているケースは多く、これによって従来ゲームをしなかった人口も、ハードのユーザーとして呼び込む事が出来るようになります。この動きが広がれば、ゲーム機は様々な体験と表現が出来るツールとして、さらに進化を続けて行きそうです。
ちなみに以下で紹介している動画は、このVJソフトウェアを開発した《Piklipita》によるVJプレイを公開したものです。上記でも少し触れたPlaystation2専用のVJソフトウェア《PS24VJ》を用いてのVJプレイも見られます。
この記事への反応